こころあれこれ

社会人にして大学の心理学部生です(卒業しました!)

ヨガ、マインドフルネス、リフレッシュ...

今、「こころ」を落ち着かせるためのあらゆる手法が溢れています。

それだけ、こころがかさつきている人が多いのだと言えます。

自分に合った方法が見つけられればそれでOK.

でも、これだけ溢れる中で私にはピンとくるものがなく、きちんとした知識を学びたい、と大学心理学部の扉を叩きました。

ここでは、学びの中で私自身のヒントになったこころに関するあれこれをご紹介します。

ある程度は学問的な内容、というところが強みとなれば。


白馬とは関係ないようで...関係あります。

なぜなら、暮らしは気持ちや気分に直結するから!

暮らしたい場所に暮らすことは、それだけで心が満たされます。

心満たされることがひとつでもふたつでもあれば、それは人生を豊かにする重要な要素です。

ここでのご紹介が、小さくとも何らかのエネルギーになればという願いを込めて。

みなさんにとって心が満たされることは、何ですか?


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#生きづらさ #自己肯定感

「生きづらい」人たちとのカウンセリングを重ねる中で「自己肯定感」という言葉を生み出し、提唱するカウンセラー・高垣忠一郎さんの本


自己肯定感って、なんやろう?

 高垣忠一郎・文、山田喜代春・版画(2008、かもがわ出版、税込¥1760)

こっ、これはやさしい...読みやすい...と思ったのははじめのほうだけ。意外と難しい!!

山田喜代春さんの版画が素敵です。


生きづらい時代と自己肯定感

 高垣忠一郎(2015、新日本出版社、税込¥1760)

絵本?と思いきや意外と難しかった『自己肯定感って、なんやろう?』の「自己肯定感」がここでやっとわかりました。1冊どっぷりと浸かることで、高垣さんの言う「自己肯定感」が捉えられます。あれやこれやのエピソードとともに語ってもらうことが必要やね。


悩む心に寄り添う 自己否定感と自己肯定感

 高垣忠一郎(2021、新日本出版社, 税込¥1870)

高垣忠一郎さんの最新刊。「生きづらい時代と自己肯定感」と重複するエピソードが多くありますが、全体的にまとまっています。コロナ禍における人の心のかさつきにも触れているので、高垣さんの著書どれか1冊を読むならこれがいいでしょう。

 上記の本より「自己肯定感」とは〜

 わかりやすかった箇所を長いですが引用します。

 赤ん坊が泣く時、私たちは、「よしよし」と声をかけるものだ。「うるさいから黙れ!」とは言わない。そして、その「泣き」が何を意味しているのかを理解しようとし、「そうか、よしよし、おしめが濡れたのか。今おしめを替えてあげるね」というふうに向き合うだろう。

 その時、私たちは「小便などして、お前はダメなやつだ!」とは言わない。また、「よしよし 」と言うのは、「おまえはオシッコができる立派な子だ」という「評価」の「よしよし」ではない。「おしめが濡れたのだね、わかった、わかった」という意味の「よしよし」であり、「いいんだよ、大丈夫だよ」という意味の「よしよし」である。

 それは相手の訴えをしっかり受け止め、理解したという「よしよし」であり、それでいいのだよというゆるしの「よしよし」だ。私のいう「自分が自分であって大丈夫」の自己肯定感の「肯定」は、この理解とゆるしの「よしよし」であって、「評価」ではないのである。 (「悩む心に寄り添う」p.185-186)


「コミュ障」の社会学

 貴戸理恵(2018、青土社、税込¥1980)

 これはちょっと違うよね・・・と思いつつも手にとったら結構ドンぴしゃで「生きづらさ」カテゴリーでした。「生きづらさ」を「特定のカテゴリーに寄せて語ることは難しい」という立場から考察しています。女性、障がい者、不登校者といった特定の属性に立たない現代の「生きづらさ」を感じている人には読むとすっきり!ただ、基本的に「不登校」を軸にした内容なので、特定のカテゴリーに収まらない人たちの生きづらさが何なのか、などには触れられておらず。

#臨床心理学 #倫理

臨床心理学の倫理をまなぶ

 金沢吉展(2006、東京大学出版会、税込¥3520)

 臨床心理学における倫理に関してはこれ!東京大学出版会は良書多し!です。