天空のお花畑 霧ケ峰へ

 天空のお花畑が広がる霧ケ峰に行ってきました!

都内の男子中学生の学校登山のガイドでした。

この時期は全国的に有名なニッコウキスゲの群落の見頃を今か今かと心待ちにしている人が多い霧ケ峰。

先日の3連休は車が長蛇の列をなして大渋滞だったようです。

見頃は少し過ぎたとはいえまだまだ十分。

ニッコウキスゲはもちろん、ハクサンフウロ、シシウド、ナデシコ、ヤナギラン、と色とりどりのお花が次々と登山者の目を楽しませてくれました。


鮮やかなニッコウキスゲによ~く目を向けるとなにやら白くて目立つ虫がたくさん・・・

スグフクレアブラムシ。ニッコウキスゲから出る汁を吸っています。


こちらは吸蜜中。花びらが雨で散ってしまったように小さく下を向いているような印象的なコウリンカで。お花がにぎやかなので虫たちの活動も活発です。


切れ込みの深さが美しいエゾカワラナデシコ


花開く前のノアザミ。モダンです。


シシウドがあちこちで大輪の花を咲かせていました。



のびやかな草原が霧ケ峰の特徴のひとつです。

ただし、この景観がいつまでも続くとは限りません。

自然にしておくと、草原には草木が育ち、森になります。それはそれであり。ただし、かつての人の営み(放牧や、良質の草を育てるための野焼きなど)によってつくられたこの景観を維持するのもよいのではないか・・・。

この地域では議論の末、後者を選びました。

とはいえ、人工的に草木を燃やす野焼きは2015年の火事以降、行われておらず、どのようにして草原を維持するかの具体策は考えあぐねているとのこと。

人の暮らしの変化と山の景観の変化に思いをはせることも、山を訪れる醍醐味です。



薄紅色と黄緑色のグラデーションが美しい。tatarian maple.



サーモンピンクがかわいい!変形菌マメホコリの未成熟の子実体かなと思ったのだけれど触れてみると堅かったからキノコの仲間?



そして霧ケ峰に来たらぜひ立ち寄りたいのが「ころぽっくるひゅって」さん(→文字をクリックするとオフィシャルH.P.に飛びます)です。1956年に建てられた老舗の山小屋で、気軽に食事やお茶ができます。ボルシチとパンと飲み物のセットは1350円。お天気がよければ外のテラスでいただくのが気持ちいい♪

駐車場がある車山の肩のそばにあります。

駐車場からすぐのところでもニッコウキスゲが見られるので、そんなに歩かなくても、ニッコウキスゲ&すてきな場所でのカフェ、を楽しむこともできますよ。

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